今年の Tech・Ed はちょっと違う ~IT のこれからを心配している方、8月末に横浜へ来てください~

このブログを見てくださっている方で Tech・Ed というイベントにご参加いただいた方はどのくらいいるんでしょうか?

今年の Tech・Ed はちょっと違いますので、技術を選択する立場にある方にもお越しいただきたいと思っています

なぜか?

それは、トラック6が変わったからです。

???ですよね。ちゃんと説明します。

これまでも、Tech・Ed は複数のトラックに分かれていました。

たとえば、トラック1は Windows Server系、トラック5は運用管理系、みたいな感じです。

このようにトラックで大きな分類がなされ、それぞれのトラックの中で細かくセッションが決まっていきます。

で、今年はというと、トラック6が丸々「ITとビジネスを紐付けるためのもの」になったんです!!

そんな事かと思わないでください。かなり思い切った決断が必要だったんですよ。たぶん。

さてさて、私は、トラック6の中で、2つのセッションを担当します。

1つは、Azureなどのサービスも自社運用のための製品も大きな視野でみると方向性はそんなに変わらないという話し。

「製品販売とサービス提供」「テクノロジーの進化とビジネスモデルの変化」今はこれらが絡み合って物事を複雑に見せています。よって、このセッションでは、これらを整理しながら、今 何が起きていて、これから何が起きようとしているのかをお話しします。Azure! Azure! と言っているマイクロソフトが実施するセッションの中では異色ですが、あえて自社運用の視点に近いところからサービスを考えてみるなんてのも面白いはずですから。しかも、そっちのほうが現実的ではないかと(私自身は)思っているので、会社にケンカを売っているくらい思い切ったセッションにしちゃいたいなあと思ってます。もちろん、今まで私がずっと担当している Dynamic IT的な話しもこの中には入ってきます。

もう1つは、”Office” ブランドをつかった情報インフラ構築について。

私がやっている情報インフラ系のセミナーに来ていただいた方から「全体像が凄くよくわかった。今後マイクロソフト製品との向き合っていく上で非常にやりやすくなる。」と言ってもらえることが少なくないので、Tech・Ed でもお伝えしたかったんです。個々の製品の情報も、とても大事なんですが、そこを一つか二つ上の目線から情報インフラ全体として認識できたほうが何事もスムーズになるはずだと思いますからね。それに、マイクロソフトは社内で自社製品を使っているので、このセッションでお見せするのは私が日々使っている環境でもあります。私が純粋な日本企業から外資に移り、ある意味ショックをうけつつもプロセスのシンプルさに感動した。。。なんて事も含め、これで十分でしょうっていう割り切りをお知らせすることが皆様(利用する側としても、提供する側としても)のヒントになるのではないかと考えています。

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ちなみに、古くから Tech・Ed というイベントは技術者による技術者のためのイベントでした。

それはそれで重要な要素で、今年も技術者の思いを裏切らないようにしたいと思っています。

たとえば、私が担当する3つ目のセッションは SCVMM 2008 R2で、運用管理トラックのセッションですから、技術と機能に特化した話をするつもりです。

そういう意味では、今までのTech・Ed にご期待いただいている方にも十分楽しんでいただけるようにはなっています。

じゃあ、今までのままでいいじゃん。。。

ですね。。。

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でも、そこにはジレンマがありまして・・・

ご存知の通り、技術を選択する立場にある人に何かを伝えなければ、物事を変えるのは難しいわけです・・・

そんな思いがあったのかどうか知りませんが、アメリカで実施した Tech・Ed でもトラック6に相当するものがあったらしく、かなり評判がよかったとの報告メールが飛んできました。

「こういう設定をするとこうなります」「こういうコードを書くとこう動きます」みたいな事は知らなくても、ちゃんとチームやプロジェクトを前に進めればよい方 (IT Managerと呼ばれる層の方々)がTech・Ed を楽しんでいただけたようなのです。

いいところは真似すればいい。

しかも、日本のITの情報インフラ環境はスピード感が乏しいなあと思っていたのでセッションを1つ、サービスビジネスの台頭に不安感を抱いている方が多いのでセッションを1つ持つことにしたわけです。他にも、以前ブログに書いた世界最強を旗印に業務改善を行っている金沢の北陸支店のメンバーにもトラック6のセッションを担当してもらうことになりましたし、とにかく今までになく面白いと思いますよ。

ということで、そんな思いがたっぷり詰まったトラック6があることを前提に、少し上の階層の方に参加するようお願いしてみてもらえるとありがたいです。

私の、IT業界を良くしたいという思いに嘘はありません。

そのために、私も寝る暇が無くなるかも知れませんが、セッションを3つ頑張って担当します!!

それでは、皆様の、そして皆様の上司のお越しを横浜でお待ちしております。

マイクロソフト 高添