SharePoint 2010 に見るマイクロソフトの運用管理基盤の面白さ

少し遅くなってしまいましたが、1月29日に SharePoint 2010 Tech Forum でお話しをさせていただきました。

ご参加いただいた皆さま、どうもありがとうございました。

SharePoint と言えば、いつも名前が出てくるスペシャリスト達がいるので、参戦には大きなプレッシャーもありました。

しかも、一緒に登壇していただいたオフィスアイ 山崎さんのお話しのうまいこと!

私は職業柄?その人の話し方なども気になります。

山崎さんの場合は、裏付けとなる情報量や技術力はもちろんすばらしいのですが、それ以上に驚いたのは、お話しを聞きながら心地よくなるんです。

お話しをされている内容がスーッと入ってくる感じでしょうか。。。

ほんとにすばらしいセッションを聞かせていただいたなあと思いましたし、ご一緒させていただき、とても光栄だと思いました!!

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さて、自信無男な私の話に戻しますと、持ち時間は2時間、SharePoint のファーム構成を意識してインストール作業を行うという内容で、限られた時間の中でインストール作業をいかにわかりやすく伝えるか???

いやいや、そうではないですね。

インストールから見てもらうのは、ご参加いただいた皆さまが「これなら自分自身(もしくは自社)でもできそうだ」という自信を持ってもらうため、そしてインストール作業の中には製品を基本を知るための要素が隠されているためでもあります。だから、インストールという作業を通して、いかに SharePoint 2010 のコンセプトや面白さを伝えるか、そのシナリオをずっと考えていました。

結果、山崎さんのセッションへのつなぎとしては自分の中ではそれなりのシナリオになったかなあと思っていますが、それが周りにどう見られているかはこれからわかっていくことでしょう。

一応、お世辞かもしれませんが(笑)、オフィスアイ山崎さんがブログで褒めてくれていて、ほっとしております。
http://shanqiai.weblogs.jp/sharepoint_technical_note/2010/01/sharepoint-2010-tech-forum-1%E5%9B%9E%E7%9B%AE-%E9%96%8B%E5%82%AC%E7%B5%82%E4%BA%86.html

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さて、そのセッションの中でいろんなお話をさせていただいたのですが、私が一番面白いと思ったのは PowerShell による SharePoint の管理です。

PowerShell で管理をするというのは、今更不思議なことではありませんが、Web ベースの管理ツールと PowerShell の組み合わせというのが妙に斬新な気がしました。

実は、私は Webベースの管理ツールが好きではありません。

使い勝手が悪く、モタモタ感があり、MMC ベースにしてくれればいいのになんて思うこともあります。

それが PowerShell ではコマンド一発なんです。

以下は、上記セミナー使ったコマンドで、サイトコレクションを作るところを見ていただきました。簡単ですよね。

image

そうなんです。SharePoint の管理を PowerShell 化することで、

  • 運用管理における Web UI の弱点を克服できる
  • プロセス化と自動化を進めやすくなる

などのメリットがあります。

SharePoint には今までもコマンドツールがあったのですが、システム全体での管理基盤の標準化を考えれば、全く違うものだとも思えます。

たとえば、利用者から新しいサイト立ち上げの要望が来たとして、先日買収した Opalis と組み合わせれば、自動的にインシデントを発行し、承諾を得たら自動的にスクリプトを実行してサイトを立ち上げ、それをユーザーに通知し、さらには自動的にインシデントをクローズさせると言ったことも可能になるでしょう。(まだ試せていないので、もう少々お待ちを)

どうでしょう? 運用管理者にとってはワクワクする進化ではありませんか?

PowerShell の良さはなんとなくわかっていたつもりでしたが、まさか SharePoint 2010 を触っているときにこんな感覚になれるとは(^_^;)

やはり、話しを聞くだけじゃなく、自分自身で実行してみることも大切なんですね。

このように、運用管理の自動化は、仮想環境にとどまるものではありません。プライベートクラウドと仮想化インフラを同じ次元で話をしている人もいますが、やはりその上に乗るアプリケーションの管理の自動化、適切な監視の実現まで含めてこその全体最適なんだろうなと思います。

あらためて私に気づきを与えてくれた SharePoint 2010 は、ベータ版をベースに以下のような自習書も作られていますので、是非触れてみていただければと思っています。

  1. Microsoft SharePoint Server 2010 自習書シリーズ: 機能評価ガイド エンドユーザー機能編 (Beta2 対応版)
    SharePoint Server 2010 は、組織の全社向けイントラネット Web サイト、部門やプロジェクト単位の情報共有 Web サイト、エクストラネット Web サイトやインターネット上のサイトなど、様々な種類の情報共有目的に応じた Web サイトを素早く作成するための豊富な機能を備えています。
  2. Microsoft SharePoint Server 2010 自習書シリーズ: インストール・アップグレード ガイド (Beta2)
    Microsoft SharePoint Server 2010 ベータをいち早く評価するために必要な「環境づくり」が容易に行えるように支援するための自習書です。また、基本的なアップグレード手法についても記載しています。
  3. Microsoft SharePoint Server 2010 自習書シリーズ: PowerShell / STSADM 評価ガイド (Beta2)
    Windows PowerShell の基本的な操作方法を解説するとともに、SharePoint PowerShell コマンドレットを使用して SharePoint Server の様々なオブジェクトを監視および管理するための基本方法を解説します。

マイクロソフト 高添