Storage Space を使った”Windows ベースのストレージシステム”構築方法をDELLさんのホワイトペーパーが教えてくれます。

最近、ストレージシステムとしての Windows Server の話がとても受けます。

なぜか?

それは、単なるソフトウェアRAIDの話ではなく、Windows Serverをストレージシステムとして利用しようとする大きな話だからです。

・ストレージの階層化
・ストレージプール化
・シンプロビジョニング
・オンライン重複除去
・ライトバックキャッシュ
・3way ミラー

そう、興味深い機能がとうとう Windows Serverに入ってきたのです。

ただ、コンピューターは壊れるものであるとするならば、壊れても動き続ける仕組みを作らなければなりません。

そこが難しい・・・

でも、DELLさんがドキュメントを公開してくれました。
http://en.community.dell.com/techcenter/os-applications/w/wiki/5281.deploying-windows-server-2012-r2-storage-spaces-on-dell-powervault.aspx

例えばこんな構成 ↓   (上2台はサーバー、下2台はストレージのMPIO構成です)image

こういうのもあります。JBOD 数珠つなぎ!もちろん2本線!

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しかも、ファームウェアのバージョンなどに気を付ければ、JBOD エンクロージャーを意識した構成が作れるそうです。
これで、エンクロージャーを意識してファイルの分散をしたり、ハードウェア障害への対応ができたりするという事のようです!

To support deployments that require an added level of fault tolerance, Storage Spaces supports associating each copy of data with a particular JBOD enclosure.

確かに、Windows Server 2012 R2 のストレージスペースの管理画面にもディスクが刺さっているエンクロージャーやスロット番号が見えるようになっています。

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面白い!

こうなると、Windows Server の 3 way ミラーとセットで動かしてみたいものです!

試行錯誤が続く領域ですが、新しいストレージの世界はとてつもないポテンシャルを持っているので、是非このドキュメントや、ドキュメントの中から貼られているリンクの情報を使ってストレージシステム構築にチャレンジしてみてください!

日本マイクロソフト 高添