LINQ to HPC のベータがもうすぐとれる ~Windows HPC Server 2008 R2 SP3 RC
大阪で実施予定の SCVMM 2012 勉強会の準備をしようと環境を作っているところに、また私の気を引く面白いものが登場しました。
Windows HPC Server 2008 R2 Service Pack 3 RC です。
RC = Release Candidate = 製品候補版
ということで、製品版に非常に近い状態の LINQ to HPC (旧 Dryad) をお試しいただけるようになりました!
コネクトサイト( http://connect.microsoft.com/HPC ) からダウンロードをしてください。
早速試してみました。
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HPC Pack のインストール画面に LINQ to HPC が戻ってきました。
もちろん、関連コンポーネントを含むインストール作業はほぼ自動でやってくれます。
目的がはっきりしている製品であるからこそシンプルなのかもしれませんが、ほんとによくできているなと感心します。
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それから、どこかに Azure へアクセスする際のポート番号を SSL (443) だけにすると書いてあった気がしました。(まだ不明)
どこにあったかを見つけられず、中途半端な状態で書くのもどうかと思いましたが、今までは MS社内にある HPC のヘッドノードから Azure にアクセスできなかったので、とりえあず試してみることにしました。
普通に Azure にノードがつくれましたよ!!
Azure の事を詳しく知らなくても簡単に利用できる所もすごいですね。
HPC Server ってほんとによくできてます。
さて、話を戻しまして。。。
手元にある HPC 2008 R2 SP2 +同じネットワーク環境でうまく行かなければ、SP3 で使用ポートが変更されたことは確認できるだろう・・・と思って、やってみました。
あれっ、うまく行ってしまった(汗)
いかん、MS社内も「HPC on Azure のデモ環境がうまく行かない」とフィードバックしている人がいたので、何か変更されたのかもしれません。
なんか気になるので、今一度調べてみるようにします。
もし、社内ネットワークのポートの関係で HPC on Azure の検証ができなかった方で、もしお時間に余裕がある方がいたら、試していただけるとうれしいです。
※ このままうごいてくれるなら、セミナールームの別回線を使って夜にコソコソと検証したり、WiMAX を用意しなくてよくなります (笑) 結果オーライかな?
結果オーライって懐かしい。。。
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「でもさ、社内の大事なデータを普通にインターネット経由でAzureに転送したくないよね・・・」なんて声もありそうです。
SP3 では、そのご意見に応えるように、もう1つ機能が追加されました。
Azure 上の仮想マシンをあたかも社内ネットワークのように利用するあれです。
Azure Connect は、Azure ノードとの VPN 接続なので、Azure のデータセンターそのものが信用できないという方でなえれば十分使える機能だと思います。
しかも、Azure 計算ノードテンプレートに設定をするだけ(スクリーンショット)なので、一旦だれかが設定をしておけば計算ノードの追加は簡単という訳ですね。
ということで、非常に面白い機能追加が、すごいスピード感を持ってなされていく HPC Server を是非お試しください!
日本マイクロソフト 高添