Live Migration は万能か?
先ほど Hyper-V 2.0 の目玉機能でもある Live Migration について投稿しました。
Live Migration はデモ受けもしますし、「Dynamic な IT を目指そう!!」と言い続けている私としてはとっても嬉しい機能です。
「とうとうITもここまで来たか」って思いますよね。
だって、動いているサーバーがサービスを提供し続けながら、実は別の物理マシンに移動しているわけですから。
一昔前のイリュージョンですよ!(^^)!
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ただ、まず重要なのはダイナミックさではなく可用性ではないかと思っています。
(少なくとも現時点では)
仮想化によるサーバー統合は、企業にとって目に見えるコスト削減効果をもたらしますが、1台のハードウェアの障害が稼働中の複数のサーバーにダイレクトに影響を与えるという点では、リスクも大きいわけです。
だから、ハードウェア障害をどこまで許容できるかを考えて、Hyper-V とフェールオーバークラスタを併用することを検討する。そして、その効能としてQuick Migration や Live Migration が利用可能になるくらいでも良いのではないかと思ったりします。
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実は、日本仮想化技術株式会社の社長さんでもあり、他にもいろんな顔をお持ちの有名人 宮原さんとは、Live Migration ありきの運用が正しいとは言えないねえという話しをしていたりします。
私の考え方が古いのかもしれませんが、ちゃんと稼働しているのであればそのままで良いわけで、しかも計画停止ができるくらいの余裕は運用の中にほしいと思うわけで、バンバン Live Migration が行われている環境はどうかなと。
ちなみに、宮原さんは「60% ルール」について良くお話しをされていますね。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20080425/300194/?ST=virtual
こちらのリンクは 宮原さんがイベントでお話しされた際の記事で、マイクロソフトテクノロジには触れられていませんが、どの製品を使っているかは関係なく参考になる考え方だと思います。
さて、このご時世、コストをいかに削減するかが大命題ではありますが、ITをダイナミックに運用するにはそれなりに余裕も必要になります。
逆に、ダイナミックさを抑え、トラブル復旧時間に余裕を持たせることができるのであれば、仮想化をうまく使ってハードウェアをギリギリまで使うこともできます。
Live Migration もそうですし、仮想化もそうですが、メリットとデメリット、リスクとバリューなど、トレードオフの関係にあるものはちゃんと整理しておくとよいと思います。
「仮想化は運用管理こそが重要」
これは、仮想化に携わる方々にとっては周知の事実ですから、気になる方がいたら Hyper-V に加えて System Center 製品についても情報を収集してみてください。
マイクロソフト 高添