複数の Hyper-V マシンを統合管理する SCVMM 2008 のベータ登場!!
長らくお待たせいたしました。
Windows Server 2008 の新しい仮想環境 Hyper-V RC0 (製品候補版) が世間を賑わしており、製品出荷前だというのに多くの方が検証をしてくれているようで、とてもありがたいことです。
さて、実際に利用したりテスト環境や開発環境を作ったりしようとすると、Hyper-V のマシンが複数台になることでしょう。そして・・・
複数台の Hyper-Vをどうやって管理しようか?
という話しになるわけですね。
まずでてくるのは、Hyper-V の標準の管理ツールですが、そこに行く前に仮想環境の管理機能の進化を見てみましょう。
- Virtual Server の標準管理ツールはWebベースで使い勝手に少々難があり
- Virtual Server の管理を用意にする VMRCPlus というアプリケーションを無償で提供し(サポート外:英語のみ)、VMRCPlus はリモートのマシンにアクセスすることで複数台のマシンの管理が可能となり
- Hyper-V では管理ツールを MMC (Microsoft Management Console) ベースで作り直し、Hyper-V 管理ツール単独でもWindows Server 2008 のサーバーマネージャでも管理可能になり、そこでは複数台の Hyper-V マシンを登録しておくことが可能になりました。
ちなみに、3 の画面はこんな感じです。
さて、複数台を登録しておけば・・・と書きましたが、この管理環境は以下のような前提条件が伴います。
どの仮想マシンがどの Hyper-V 上で動いているかを理解している事!!
Hyper-V マシンが 2 台、3 台であればこれでもいけそうな気がしますが、複数の人が同じ環境を使ったり管理したりすることを考えると、「頭の中で理解しておかなければならない事がある」というのは良い状況ではありません。だって、少しでもコミュニケーションミスがあれば正しい管理ができない可能性もありますし、ちょっとした事でも「それは誰々さんに聞いて・・・」という話しになるとその人は席すらはずすことができなくなってしまいますしね。
そこででてくるのが・・・そうです、System Center Virtual Machine Manager (SCVMM) 2008 です。
私のブログを見てくださっている方にとってはちょっとくどい説明でした(^^;) が、いろんな方が見てくださっていたり、検索で引っかかったりすることもあるので、お許しを。
さて、大変お待たせしました。Microsoft Conference 東京でもお見せすることができなかった SCVMM 2008 のスクリーンショットですよ!!
一見、SCVMM 2007 と変わっていないですよね(^^;)
楽しみにしていた方にとっては「あれっ?」と思ったかもしれませんが、簡単さと操作のしやすさは SCVMM の良さでもありますから、そこが変わっていないことはいいことなのです。もちろん、Hyper-V が持つ新しい機能はきちんと管理できますからご安心を。
ちなみに、上の図は、2台の Hyper-V マシン (HV01とhv02)、1台の Virtual Server 2005 R2 SP1 マシン (vs2005) の計3台を管理している画面です。
※なぜ hv02 だけ小文字なのか、コンピュータ名・DNS レコード・ホスト登録時の入力等調べましたが、まだわかってません(^^;)
詳細については、これからどんどん書いていこうと思いますが、ポイントだけお話しをしておくと、Hyper-V か Virtual Server かは自動的に認識しているようで、同じ操作性でそれぞれに合わせて管理ができるようになっています。
ダウンロードは Connectサイトになりますので、まずはこちらのサイト(英語ですいません)へ。
http://www.microsoft.com/systemcenter/scvmm/downloadbeta.mspx
ただ、まだ開発中のため動かない機能もいくつかあるようです。
違う言い方をすれば、皆さんも是非試していただいて製品出荷時に良いものにしていくご協力を頂ければと思います。
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マイクロソフト 高添