SCVMM が新しくなる前に (その1)
私は近頃、「仮想環境はプラットフォームの議論だけでなく運用・管理環境も重要である」と言い続けています。
そして、我々が提供している運用管理ブランド System Center 製品群は、物理環境・仮想環境問わずに統合管理するための仕組みを提供しており、その中の System Center Virtual Machine Manager 2007 (SCVMM) という製品をもっとアピールしなければいけません。
そこで、4月15,16日のMicrosoft Conference 2008 (MSC) でもセッションを1つ用意し、さらには製品担当のマーケティングと一緒に早わかりガイドというものを作成しています。
MSC の System Center ブースにて配れるかどうかというところまで来ているので、できればMSCにご参加いただいた皆さんにはお渡ししたいですね。
さて、現時点で提供されている SCVMM は、複数の Virtual Server 2005 R2 SP1 マシンをホストとして利用し、その上で多くの仮想環境を集中管理する仕組みです。
Hyper-V に対応したもの(SCVMM ”VNext" と呼んでいるものになります)は当然開発中で、VMWare さんの環境も一元管理できるようになるなど、大幅に機能拡張されていずれは出てくることになります。
そこで、少しだけ心配していることがあります。
Hyper-V 人気とともに、SCVMM ”VNext"は一気に人気が出るのではないかと思っているのですが、ようやく情報提供を開始した現行 SCVMM と混在した状況が数か月続くかもしれません。そして、SCVMM を勉強するのに一番良いパターンを逃してしまうエンジニアが増えるのではないだろうかということも危惧しています。
情報の混在はある程度制御が出来る気もするのですが、現況するのに一番良いパターンについては特に。
なぜかと言うと、現行 SCVMM は、機能がシンプルであるが故に理解するのにあまり時間はかかりません。
とにかく簡単で、ある程度仮想環境を触っている方であれば、管理画面を見るとなんとなくやるべきことがわかるようになっています。逆に言うと、「できないものはできない」と割り切っていると思って良いです。
なので、SCVMM、もしくは仮想環境の統合管理について勉強するのに良いパターンとして、
1: Virtual Server 2005 R2 SP1 によるサーバーの仮想化について理解する (こちらも難しくありません)
2: 現行 SCVMM を触って、仮想化の統合管理に最低限必要な機能と、管理の感覚をつかんでおく
3: Virtual Server 2005 R2 SP1 と Hyper-V の違いを理解する = SCVMM でのHyper-V 対応の必要性がわかる
4: SCVMM ”VNext" を使って、現行 SCVMM との違いを理解する
という流れが一番スムーズに入っていくのではないかと思います。
※ そんな手間は要らないという人が少なからずいることは知っています。ただ、私のように1つ1つ噛み砕きながらしか理解ができない人にとっては、おそらく上記パターンが一番スムーズだと考えています。
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ということで、タイトルに書いてあるように、SCVMM が新しくなる前に現行 SCVMM をきちんと伝えておきたいなと思いました。
本投稿はタイトルの理由を伝えましたが、その2 からはSCVMM そのものの話しに入っていきます。
ちなみに、MSC のSCVMM のセッションと同じような内容になるだとうということは最初にお伝えしておきます。
この Blog を読まれた方は MSC の SCVMM のセッションより他のセッションに出てもらった方が良いかもしれません。
少なくとも、アンケートに 「Blog と同じでつまらなかった」なんて書かないようにお願いしますね(^。^)