私のクラウドが見えてきたかも。。。プラットフォームから見るクラウド
最近 クラウドという言葉を聞く機会が増えてきましたね。
おそらく、「クラウドという言葉は誰だれが言い出して。。。」とか「正確にはxxという意味で。。。」みたいなものもあるんでしょうね。
でも、私の中ではどうしても 今あるASPやホスティングと代わらないように思えたというか、その違いを説明しろと言われた時に厳しいというか。
勉強不足という面も少なからずあると思いますが、新しい言葉に接した時にいつも感じる「早く人に伝えたい」という感情が出てこなかったんですよね。
こうなってしまうと、調べようとか勉強しようとも思えない。ま、「いずれわかるだろう」くらいな感じでした。
でも、今私がやっている出張ワークショップのコンテンツに「マイクロソフトの4つの仮想化のコンセプトを知る」というものがありまして、
「Desktop Virtualization」「Server Virtualization」「Application Virtualization」「Presentation Virtualization」+「仮想環境の統合管理」
について話しをさせていただいています。
気づいたら、今期だけで10 回以上やってました。
そして、そのセミナーの中で必ず話しをしていることがあります。それは、
「サーバーの仮想化はゴールではない」
ということ。
今後、ITがよりITらしくなり、ITをよりITらしく使えるようになっていくという前提が崩れなければ、目指すはリソースプーリングの世界だと思っているんです。
CPUやメモリやディスクやネットワークがどこかにプールされ、物理的にどこにあるかを意識することなく、必要な時に必要なリソースを利用できるようになる世界です。
サーバーの仮想化は、その理想の世界に至る過程の中で、「まずはハードウェア依存からの脱却」が必要であり、その現実解として利用されるのだろうと考えているんです。
だから、
サーバーの仮想化を否定しているのではなく、「サーバーの仮想化はゴールではない」と訴えているわけです。
また、そろそろプラットフォームの概念を見直す時期が来ているのではないかとも思っています。
(サーバーの仮想化はゴールではありませんが、プラットフォームの概念を見直すチャンスを十分に与えてくれています)
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と、いつもそんな事を考えているもので、頭の中に残ってたんですね。 たまたま US のイベントの資料を見ている時に見つけたクラウドのスライドと頭の中のイメージが交差したというか、融合したというか。。。
「あっ、もしかしたら」
なんて思ったんです。それは、
① サーバーの仮想化はゴールではなく、近い将来 リソースプーリングの世界がやってきたとする
② リソースプーリングは概念的な話しであるので、極端な話しをすると、実態が社内にあるか社外にあるかは関係ない
③ 実際の利用者は仮想サーバー(現在のサーバーの仮想化の話ではなく、リソースの集合体としての仮想サーバー)を、ある意味サービスとして利用することになる
④ 実態の存在する場所は気にせず、プラットフォームをサービスとして利用するとすれば、そのサービスはクラウドで提供されていても良い
⑤ もっというと、サービスを提供する母体としてのクラウドとは面白いことを言ったものだ
という流れです。
サービスという言葉があまりにも広過ぎるので実情をわかりにくくしているんじゃないかなと思う反面、その広さを利用したのがクラウドという言葉で表現される新しいサービスなのではないかとも思うんですよね。
例えば、「サービスを提供する機能がどこにあるか関係ない仕組み」について可能性を考えてみると、そのサービスはアプリケーションなのかもしれないしWebサービスかもしれないし、プラットフォームかもしれないし、特定のリソースなのかもしれない。もしかすると、インターネットの先では人が作業をして結果を提供するようなアウトソーシング的なサービスとしてクラウド上のサービスが使われる可能性もあるのではないかと。。。
そう、このターゲットの大きさならばクラウドという言葉にふさわしいものであろうと私は考えています。
どこまで正しくて、どこまでが間違っているのか、そもそもズレているのか、今の私にはわかりません。
でも、これがクラウドならば、私は胸を張って「これからやってくる世界は面白い!!」と言えます。