キャリア デザイン に物申す!?

今日は週末なので、ちょっとITとは違うお話を。

皆さんは自身のキャリアアップについてプランとかデザインをお持ちでしょうか?

私は今、Microsoftエバンジェリストという面白い仕事をしています。この仕事は私の中ではかなりうれしいポジション(部長とか課長とかいう役職ではないですが)でして、今でも自分がエバンジェリストを名乗っていることが不思議だったりします。

でも、今までの社会人生活が常に順風満帆でエレベータやエスカレータが用意されていたわけではないんですよ。しかも、昔からコンピュータに詳しかったわけでもないし、計画的に自分をステップアップすることを考えてきたわけでもなく、あまり社交的ではないので人脈作りをしてきたわけでもなく、ただ自分がやるべき(だと信じた)ことをとにかく一生懸命やってきただけなんです。

「言われたこと」ではなくて「自分でやるべきだと信じたこと」というところがポイントではあるのですが、ひとつだけ言えるのは「自分がこうなりたいからこれだけやる」とか「給料を上げるにはこうしたほうがいいからこうする」とかって考えていたわけではないんですよね。

この歳になって少しずつ整理ができ始めているのですが、やっぱり「誰かのために何かをしてあげたい」とか「誰かに何かを伝えたい」というのが一番で、それができていると感じれるときはどんなに忙しくても体がついてきてくれて、そういう状況を見てくれている人たちも一緒になって頑張ってくれる時が一番幸せを感じるのです。そして、その繰り返しが今のありがたい環境を与えてくれているのだろうと思っています。

そういう意味では、クランボルツ博士の「キャリアの80%は予期しない偶然の出来事によって形成される」というお話はすごく自分にも当てはまるなあって思うんですよね。もちろんこの方は、その”偶然の出来事”に出会うのは準備をしているからだとおっしゃっているようです。今仕事で悩んでいる方は、その手の本や記事がたくさん出ているようなので、一度目を通してみると少し気が楽になるかもしれません。

ちなみに、私にとってのバイブルというか格言というか、絶対に忘れることができない言葉は「背伸びをするな」という母親の一言です。福岡から上京する日に気丈だった母親が涙を浮かべ言った一言なんです。正直な話、ITの世界にいるとたくさん背伸びをしたくなるんですよね。いや、背伸びをしなければならないときもあると言ったほうがいいかもしれません。でも、背伸びはすぐにバレますから、これからも時に母親の言葉を思い出しつつ、身の丈にあった、そして心のこもった仕事を一生懸命しようと思っています。

もし背伸びをしている私を見かけたら注意をしてくださいね。
そして皆さんも、背伸びはほどほどに。