R2 でアップグレードされる Microsoft Management Console (MMC)

ファイルサーバーのレポーティング機能の話をする前に、R2 の MMC ネタを1つ。

あまり知られていないのですが、R2 をインストールすると MMC が3.0 にアップグレードされます。大きな変化ではありませんが、自社アプリケーションの管理ツールを MMC スナップインとして開発している方は知っておいたほうが良いと思ったので取り上げてみます。

ん!? また互換性の問題?・・・と思いきや、ご安心下さい。
MMC 3.0 は下位互換性を持つように設計されているので、MMC 1.2 や MMC 2.0 をベースに開発したスナップインでも動作します。よって、MMS スナップインを開発されている方もあわてなくてよいです。注意点があるとすると、MMCを閉じようとしたときに MMC 3.0 の形式で保存するかどうかを聞かれるところくらいでしょう。(R2 の Help に書いてあります)

もちろん MMC も 3.0 になることでより便利なものになっています。開くとすぐにわかるほどの大きな変化は画面が3つに分かれたということでしょう。

今までは2つに分かれていたので、左側のツリーである項目を選択すると右側に表示をするという形でした。しかし、これからは3つ枠があるので、左はツリー・真ん中に情報・そして新しく出来た右側には操作の一覧が並ぶという形が作れます。わざわざ右クリックをして操作を選択しなくても、真ん中に表示されている内容に応じて選択可能な操作のリストが右側に自動表示されてるので、今まで以上に操作性が上がるわけです。

他にもいくつか改良点もありますし、運用管理ツールを MMC 3.0 ベースに書き換えてみてはいかがでしょうか?